接続
背面のUSB Type-B端子とPCを通信対応USBケーブルで接続します。KENWOODの仮想COMドライバーを準備し、COMと同じ無線機のUSB Audioを確認します。PSRTTYはUSB音声を直接使うため、ARUA-10で音声を中継する必要はありません。
無線機の設定 · AFSK
LSB+DATAでLSB-Dにします。DATAを長押ししてModulation Sourceを開き、DATA ON側の音源を確認します。送信方法ごとに入力元が別なので、SEND/PTTとDATA SEND(PF)を区別してください。
| 項目 | 設定・確認 |
|---|---|
| Mode | LSB-D |
| Modulation Source → DATA ON → SEND/PTT | DATA ONでFront=Off、Rear=USB Audioを選びます。PSRTTYのCAT PTTでUSB音声を使うため、SEND/PTT側も確認します。 |
| Modulation Source → DATA ON → DATA SEND(PF) | DATA ONのDATA SEND(PF)もFront=Off、Rear=USB Audioを確認します。通常送信とは別の入力設定です。 |
| 7-06 USB: Audio Input Level | FT8で動く値をまず維持。WindowsとPSRTTYの送信音量と合わせ、少ないレベルから出力・ALCを見て調整します。 |
| 7-08 USB: Audio Output Level | FT8で動く値を維持し、Windows/PSRTTYの受信レベルを確認します。 |
| 7-01 Baud Rate (Virtual Standard COM) | PSRTTYと同じ速度にします。FT8で動いている速度をまず使います。 |
| HI/LO / WIDTH/SHIFT | 2085/2295Hzの両トーンが通る帯域にします。HI/LOまたはWIDTH/SHIFTで確認。DATAで受信幅を変更できない場合は本体で操作してください。 |
| 7-11 Audio Output Type | Received Audio Only — 受信音声のみを出力し、ビープ・サイドトーンを混ぜない設定にします。 |
FSKキーイング送信 · Ver1.18
設定例:FSK信号DTR、PTTはCI-V/CAT。配線と使用する信号に合わせて変更してください。
送信はシリアル信号、受信はAudio INです。送信音声・第二Audio OUTは使用しません。無線機のRTTYモード・170 Hzシフト・Mark周波数を確認してください。極性反転は受信の反転とは独立です。
USBケーブル1本でパソコンと接続してFSKを使用できます。無線機側の設定は「FSKキーイング出力」の説明をご確認ください。
無線機側の設定
| 無線機側の項目/接続 | 設定・合わせ方 |
|---|---|
| 運用モード | PSRTTYのRTTY/RTTY-Rは、無線機のFSK/FSK-Rに対応します。SSBのLSB-DATA/USB-DATAではありません。 |
| PTT(送受信切替) | PSRTTYのPTT方式をCATに設定 |
| CAT | 仮想Standard COM(コマンド制御) |
| FSKキーイング出力 | 仮想Enhanced COM(CATとは別のCOMを指定) |
| Advanced 17 / 18 (Standard RTS / DTR) | Flow Control / Off |
| Advanced 19 (Enhanced RTS) | Off |
| Advanced 20 (Enhanced DTR) | RTTY Keying |
| 2-06 FSK Spacing | 170 Hz |
| 2-07 FSK Keying Polarity | Off / On |
| 2-08 FSK Tone Frequency | 2125 Hz |
| Audio IN | 従来の受信音声入力を使用 |
表はStandardをCAT、EnhancedをFSKに使う設定例です。COM番号の大小で判断せず、デバイスマネージャーの場所のパス末尾(1)= Standard、(2)= Enhancedで確認してください。RTTY Keyingは1本の信号だけに割り当てます。
キーイング極性の対応
| PSRTTYの極性反転 | DTR OFF | DTR ON |
|---|---|---|
| 反転なし | Mark | Space |
| 反転あり | Space | Mark |
ACC2では極性Offのとき2番ピンをGNDへ短絡するとMark、OnのときSpaceです。インターフェースの反転により、PSRTTYのDTR/RTSのON/OFFとは一致しないことがあります。無線機の極性とPSRTTYの極性反転を確認し、RYテストで合わせてください。
FT8が動いている場合
FT8のUSB-DATAとPSRTTYのLSB-DATAは、同じDATA設定なら音声入力・ゲインが共通です。音声デバイスとゲインをまず維持し、接続後のLSB側を確認。通常USBでFT8を使っていた場合は、DATA側の音源も別途確認してください。
PSRTTYの設定 · AFSK
機種TS-890S、Hamlib、CAT PTTを選択。Virtual Standard COMと速度、同じ無線機のAudio IN/OUTを明示指定し、FT8ソフトを終了して接続テストします。接続時モードはLSB-D / LSB-DATAを基準にし、実機表示と入力音源を確認します。
変調しない場合
CATでTXになるが出力が出ない場合:実機のDATAモード → 送信方法に対応するUSB入力音源 → Audio OUT → USB入力レベル/PSRTTY音量を確認します。受信できない場合はAudio INとUSB出力レベル、受信帯域を確認します。
公式資料
- TS-890S USB Audio Setting Manual
- TS-890S Instruction Manual
- TS-890S In-depth Manual
- KENWOOD USB Audio / ARUA-10 notes
メーカーの公式取扱説明書とCAT資料に基づきます。ファーム・地域仕様で項目名や位置が異なる場合があります。