接続
コントローラーのUSB Type-C端子とPCを、通信対応のUSBケーブルで接続します。USBでCI-V制御と送受信音声を扱うため、別の音声インターフェースは不要です。IC-905対応の公式USBドライバーを使ってください。仮想COMはA/Bの2つ現れ、CATには「IC-905 Serial Port A (CI-V)」を選びます。
無線機の設定 · AFSK
MENU → SET → 外部端子(Connectors)を開きます。送信音声は「変調入力(MOD Input)」、受信音声は「USB/AV-OUT AF/IF Output」で確認します。ここでのUSBはUSB端子からの音声入力で、SSBのUSBモードとは別です。
| 項目 | 設定・確認 |
|---|---|
| Mode | まずLSB-Dで確認します。SSBのDATAモードを使い、無線機のRTTYモードは使いません。 |
| MOD Input → DATA MOD | USBに設定。LSB-D/USB-Dで共通です。工場出荷値もUSBですが、プリセットや以前の設定で変わっていないか確認します。 |
| MOD Input → USB MOD Level | FT8で動いている値をまず維持します。工場出荷値は50%。PSRTTYの送信音量と合わせて調整します。 |
| USB/AV-OUT AF/IF Output → Output Select | AF:受信音声をPCへ出力します。 |
| USB/AV-OUT AF/IF Output → AF SQL | OFF (OPEN):無線機のスケルチでPCへの音声が途切れないようにします。 |
| USB/AV-OUT AF/IF Output → AF Output Level | FT8で動いている値を維持し、PSRTTYの受信レベルを確認します。 |
| CI-V → CI-V Address | 工場出荷値はACh。PSRTTY側と本体の実際のCI-Vアドレスを合わせます。変更済みの値はむやみに戻さず、使用中の設定に合わせてください。 |
| USB (B) Function | CATではPort Aを使用します。Port BはRTTY Decode/DV Data/Weatherなどの用途で、MK2のようにCI-V用へ切り替える設定ではありません。PSRTTYの音声デコードにはPort BのRTTY Decodeは不要です。 |
| USB SEND/Keying → USB SEND / USB Keying (RTTY) | このガイドのCAT PTTでは、DTR/RTSによるSENDやFSKキーイングは使いません。専用の他用途がなければOFFにします。 |
FSKキーイング送信 · Ver1.18
設定例:FSK信号DTR、PTTはCI-V/CAT。配線と使用する信号に合わせて変更してください。
送信はシリアル信号、受信はAudio INです。送信音声・第二Audio OUTは使用しません。無線機のRTTYモード・170 Hzシフト・Mark周波数を確認してください。極性反転は受信の反転とは独立です。
USBケーブル1本でパソコンと接続してFSKを使用できます。無線機側の設定は「FSKキーイング出力」の説明をご確認ください。
無線機側の設定
| 無線機側の項目/接続 | 設定・合わせ方 |
|---|---|
| USBキーイング(RTTY) | USB (A) DTR / USB (B) DTR |
| USBキーイング(CW) | OFF |
| USB SEND | OFF |
| 運用モード | RTTY / RTTY-R |
| RTTYシフト幅 | 170 Hz |
| RTTY Mark周波数 | 2125 Hz |
A/B表記がある機種の場合
| 共用するCI-Vの接続先 | USBキーイング(RTTY) |
|---|---|
| A | USB (A) DTR |
| B | USB (B) DTR |
A/BとDTR/RTSは別の区別です。CI-V接続を共用する場合、無線機のUSBキーイング(RTTY)はCI-Vで使用中のA/Bと同じ側へ合わせます。BをCI-Vで使えるかは機種・端子機能設定によります。A/B表記のない初代IC-7300では上表のDTR/RTSのみ指定します。
キーイング極性の対応
| PSRTTYの極性反転 | DTR OFF | DTR ON |
|---|---|---|
| 反転なし | Mark | Space |
| 反転あり | Space | Mark |
表はPSRTTYが出す制御信号の対応です。A/Bの選択や受信デコードの反転とは独立しています。通常は反転なしから確認し、無線機や外部回路の極性に合わせます。
FT8が動いている場合
FT8がUSB-Dで動いている場合、LSB-DでもDATA MODとUSB MOD Levelは共通です。PSRTTY接続後に実際の表示がLSB-Dになっていることを確認し、入力元とゲインはまず維持します。FT8が通常のUSBで動いている場合はDATA OFF MODを使っているため、LSB-Dで使うDATA MOD側を別途確認します。
PSRTTYの設定 · AFSK
IC-905を選び、PTTはCI-VによるCATを使います。Serial Port A (CI-V)のCOMを指定し、同じIC-905のUSB音声機器をAudio IN/OUTに明示指定します。接続時モードはまずLSB-D。CI-Vアドレスは本体の実際の値に合わせます。同じCOMを使う他のソフトは閉じます。
変調しない場合
FT8とPSRTTYの出力先を比較 → 実際のLSB-D表示 → DATA MOD=USB → USB MOD LevelとPC/PSRTTYの送信音量を確認します。接続できない場合は、Port AのCOMとCI-Vアドレスを先に確認します。受信音声はUSB/AV-OUT AF/IF OutputのAF/AF SQL/AF Output Levelと、PSRTTYのAudio INを確認します。
公式資料
- IC-905 — Icom
- IC-905 取扱説明書
- IC-905 BASIC MANUAL (English), 3-2 / 8-14–8-15 / 13-3
- USB driver installation guide — Icom
IC-905の公式資料に基づいています。ファームウェアや表示言語により項目の位置・表記が異なる場合があります。