接続
CAT:無線機のUSB端子 → PC(仮想COMドライバーが必要)。音声:無線機のRTTY/DATA(Mini-DIN 6ピン) ↔ 音声インターフェース ↔ PC。CAT用COMとAudio IN/OUTは別の機器になることがあります。下記の機器別手順を確認してください。
Digirig Mobile
PC ↔ Digirig Mobile(USB)、DigirigのAUDIO ↔ FT-891のRTTY/DATA(FT-891対応のMini-DIN 6ピン音声ケーブル)。加えてFT-891のUSB ↔ PCをCAT用に接続します。FT-8xxセットのシリアル用ケーブルをTUN/LINへつないでCATに使う手順ではありません。
Digirig DR-891
PC ↔ DR-891(USB-C)。付属の黒ケーブルをAUDIO ↔ RTTY/DATA、赤ケーブルをDR-891のUSB側ソケット ↔ FT-891のUSB-Bへ接続します。PC側はUSB 1本ですが、無線機側は音声用とCAT用の2経路です。Digirig Mobileの緑シリアルケーブルとは別です。
SCU-17
PC ↔ SCU-17(USB)、SCU-17の音声入出力 ↔ FT-891のRTTY/DATAを対応配線のケーブルで接続します。送信側はSCU-17の音声出力を無線機のDATA INへ、受信側は無線機の音声出力をSCU-17の音声入力へ通します。CATはFT-891自身のUSB ↔ PCを使用し、SCU-17のRS-232C用ケーブルは使いません。TX/RXつまみでレベルを調整します。
無線機の設定 · AFSK
Fを長押ししてメニューを開き、MULTIで項目を選んで押し、値を変更して再度押して保存します。DATAのLSB側はD-L、USB側はD-Uです。ここでのUSBは上側波帯を意味し、USB端子の音声入力ではありません。
| 項目 | 設定・確認 |
|---|---|
| Mode | DATAのLSB側でAFSKを使います。無線機のRTTY/FSKモードは使いません。 |
| 08-01 DATA MODE | OTHERS/OTHER:PSK専用設定を避け、AFSK用に確認します。 |
| 08-09 DATA IN SELECT | REAR:背面RTTY/DATAから入力します。選択肢はMIC/REARで、USBという選択肢はありません。 |
| 08-12 DATA BFO | LSB:PSRTTYの標準のLSB-Dに対応し、D-Lを確認します。FT8のD-Uと音声入力・ゲインは共通です。FT8へ戻す場合は元のUSB側に戻します。 |
| 08-10 DATA PTT SELECT | DAKY:このガイドではRTS/DTRを使わず、CATでPTTを制御します。DAKYを選んでも、外付けPTT機器が必要という意味ではありません。 |
| 16-14 DATA DATA GAIN | FT8で動いている値をまず維持。PSRTTYの送信音量と合わせ、少ないレベルから出力とALCを見て調整します。 |
| 08-11 DATA OUT LEVEL | 受信音声をインターフェースへ出すレベルです。FT8で動く値をまず維持(初期値50)し、インターフェースのRX調整と合わせます。 |
| 05-06 CAT RATE | PSRTTYと同じ速度にします。FT8で動いている速度をまず使います。 |
| 05-08 CAT RTS | DISABLE/OFF:CATのRTS監視を解除。PTTのRTS設定とは別項目です。 |
| 08-05 DATA LCUT FREQ / 08-07 DATA HCUT FREQ / WDH | 2085/2295Hzの両トーンが通る帯域にします。まずNARを解除し、WIDTHと低域/高域カットを確認。 |
| 08-03 OTHER DISP / 08-04 OTHER SHIFT | 動作中のFT8設定を控え、表示周波数とキャリア位置を確認します。変更は両ソフトへ影響します。 |
| 11-05 SSB MIC SELECT / 16-11 SSB DATA GAIN | 通常LSB/USBで使う場合のみ:11-05=REAR、16-11でゲイン調整。DATAのD-L/D-Uでは08-09/16-14を使います。混同しないでください。 |
FSKキーイング送信 · Ver1.18
設定例:FSK信号DTR、PTTはCI-V/CAT。配線と使用する信号に合わせて変更してください。
送信はシリアル信号、受信はAudio INです。送信音声・第二Audio OUTは使用しません。無線機のRTTYモード・170 Hzシフト・Mark周波数を確認してください。極性反転は受信の反転とは独立です。
FT-891はUSBケーブル接続でCAT・FSKを制御できます。受信音声はSCU-17などの音声インターフェースや適切な音声接続を使い、Audio INへ入力してください。
無線機側の設定
| 無線機側の項目/接続 | 設定・合わせ方 |
|---|---|
| CAT | FT-891本体のEnhanced COM |
| FSKキーイング出力 | FT-891本体のStandard COM(CATとは別) |
| 10-05 RTTY SHIFT PORT | DTR |
| 07-12 PC KEYING | RTS |
| 10-09 RTTY SHIFT FREQ | 170 Hz |
| 10-10 RTTY MARK FREQ | 2125 Hz |
| 10-11 RTTY BFO | LSB |
| 10-07 RTTY POLARITY-T | NOR (最初の設定例) |
| PTT(送受信切替) | PSRTTYのPTT方式をCATに設定 |
| 運用モード | RTTY |
| Audio IN | SCU-17等の受信音声をAudio INへ |
FT-891本体のUSBケーブル接続で現れるEnhanced/Standard COMを使います。SCU-17側のCOMと混同しないでください。10-05はPSRTTYのDTR/RTSに合わせます。上表の周波数・シフトは標準例です。USB音声は内蔵されていないため受信音声は別接続です。無線機側は手動設定です。
キーイング極性の対応
| PSRTTYの極性反転 | DTR OFF | DTR ON |
|---|---|---|
| 反転なし | Mark | Space |
| 反転あり | Space | Mark |
この表はPSRTTYが出す制御信号の論理です。無線機のPOLARITY TX/送信極性と、インターフェースの反転に合わせ、RYテストでMark/Spaceを確認してください。受信デコードの反転とは別の設定です。
FT8が動いている場合
FT8がD-Uで動いていれば、ケーブル・音声デバイス・08-09・16-14はまず維持します。PSRTTY接続後にD-Lを確認してください。D-UからD-Lへの変更だけで別の音声入力設定は必要ありません。
PSRTTYの設定 · AFSK
機種FT-891、Hamlib、CAT PTTを選択。CAT用はFT-891のEnhanced COM、Audio IN/OUTはDigirigまたはSCU-17の音声機器を明示指定します。FT8ソフトを終了して接続テスト。接続時LSB-D自動切替後、実機のD-Lを確認します。
変調しない場合
CATでTXになるのに出力が出ない場合:D-L → 08-09=REAR → インターフェースのAudio OUTとケーブル → 16-14/インターフェースTX/PSRTTY音量を確認。受信できない場合はインターフェースのAudio IN、08-11、RX調整を確認します。
公式資料
- FT-891 取扱説明書(詳細編)
- FT-891 Advanced Manual
- FT-891 CAT Reference
- Digirig DR-891 Setup Manual
- Digirig FT-8xx Audio Cables
- SCU-17 Manual — audio interface / TX-RX controls
メーカーの公式取扱説明書とCAT資料に基づきます。ファーム・地域仕様で項目名や位置が異なる場合があります。